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2009年11月14日 (土)

へなちょこおやじの入院日記 その1

最近釣りネタがないため、おいらが3年前に仙台に単身赴任していた時に書いた壮絶な?入院日記を何回かに分けてアップしていきます。よろしく!

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今日から休めるぞ!

  へなちょこおやじの愉快な入院日記!

    ~仕事ばかりしてちゃ、ダ眼よっ!~ その1


 まえがき

人類は一家、世界は皆兄弟(どこかで聞いたな?)をモットーに、日々、平和を願い、国際紛争のない楽しい世界を作ろうと大きな志を持ちながら、その才能をいつまでも隠し続け、会社では、武部勤にそっくりな上司に、事ある毎にいじめをうけている小心者のこの俺が、ある日突然、左眼の中に、やたら怪しげな物体を見るようになり、「ムム・・こんなところにサイボーグ化された組織が仕込んであったのか、やはり俺様は普通の人間ではなく、特別な使命をおびたエージェントだったのか・・・」と、馬鹿なことを考えつつも、近所の眼科に軽い乗りで診てもらいに行ったところ、網膜剥離になっていると言うではないか。今まで言葉では聞いた事はあっても、年寄りの病気だと思っていたので、気にもとめることもなかったが、よりにもよって、単身赴任中の仙台で、入院するはめとなった俺様が、実体験を元に、感じ、思った事をおもしろおかしく綴った日記です。


いつも通り

平成18年11月29日(水)

今日も一日が終わり、そろそろ帰ろうと思い時計を見ると、すでに20時30分、単身赴任となってもうすぐ2年を迎えようとしているが、毎日帰る頃になると悩むんだよな。晩飯。一人分だけ作るのってすごいムダなんだよねぇ~。

そんなことで帰りに、イトーヨーカドーで、ついつい出来合えの総菜や弁当で済ましてしまうんだけど、今日も見い~っけた! ちゃんこ鍋セットだ! アルミの鍋に鶏肉、つくね、白菜、ネギ、椎茸、エノキ、牛蒡、ちゃんこの素が入って、498円! 他にもキムチ鍋、きりたんぽ鍋があるよ。しかもこれが夜8時過ぎになると、さらに40%OFFになっちゃうんだから、299円だぞ! タバコよりも安いぞ! 買わないと損だぞ! 独り者のおっさん達の中では競争率が高く、この前なんかハゲ親父にタッチの差で最後の一個を取られちゃったよ。くやし~い!

ゲット出来た日は、リビングとキッチンとベッドルームが一体化した、低家賃多機能高級一部屋マンションに戻って、鍋を食いながら、酒を呑みながら、テレビを見ながら、ダラダラと夜が更けていく。これが俺様の至福のひととき。満足満足! 

でも今日は目の前に何やらいろんなものが見える。呑み過ぎたかな?と思いつつ布団の中に。


11月30日(木)

いつも通り、朝8時前に出社。今朝も全員揃わない日だ。東北の中で、青森と福島を除く宮城、山形、秋田、岩手の四県を仙台一カ所でカバーしてるんだもんな。必然的に泊まり掛けの出張や長距離日帰り仕事が多くなり、おじさん達はヘロヘロですわ。でも毎日の事だと、これに慣れてくるから不思議なもんだよな。みんな良くやってくれてるよ。感謝、感謝。

てな事を考えつつも、昨夜に続き左眼に時々アメーバーやボウフラやミドリムシや血管のようなものがいつになく多く見えるんだけど、ノルマに追い回され、気にする間もなく、普段通り、仕事仕事! 

今日は最終日。みんな帰ってきたら、打ち上げに呑みに行くかな!?


12月1日(金)

 ようやく月末の喧噪からは解放されたが、がんばった結果、月が変わってゼロクリア。ホッとする間もなく、今日からまたスタートだ! とほほ・・・ 

でもなぜか朝から不穏な動きが・・・こんな時期に人事があったようだ! しかも、我々下っ端ではなく、上の人間だ。部長の入れ替えがあったらしい。

この先どうなるのか、少々不安を感じつつ、昼過ぎの新幹線で東京へ、そうです。今日は本社で会議なんです。毎月第一営業日の夕方、東日本チームと称する、札幌、青森、仙台、郡山、宇都宮、新潟の営業所長が集められ、なぜか毎回本社の通称「お仕置きルーム」でやるんです。

でも、はじめの心配はどこへやら、会議は連絡事項だけで早々に終わり、元々会議の後にセッティングされていた忘年会が急遽、新体制決起宴会になり、眼のことなんかすっかり忘れ、新部長と共にドンチャン騒ぎ! つくづく俺達北国チームは平和だよな! 

今日は金曜日。ついでに家へ帰れるので、遠慮なく呑ませていただきました。


 ひぇ~! ほんまでっか?

12月2日(土)

昨日はどうやって家まで帰ってきたか覚えてないけど、朝起きると家にいた。

今日は午前中パーマ屋へ(軟派な俺様は、床屋には行かないのだ!)。終わった後、久しぶりに近くにある社宅へ以前の子分を訪ねてみたら、前の公園で子供と遊んでた。相変わらず子煩悩だよな。昔は女煩悩でもあったみたいだけど、最近はおとなしくしてるんだと? いいよな、若いって! 

そんな時、思い出したように、またまたいろんな形のものが目の前をぐるぐる。やな感じ! 

帰ってから、奥方に話したら、「開いてる眼科見付けたから、行ってみれば?」とのやさしいお言葉に、暇に任せ、近所のスーパーの中にある眼科で診てもらう事に。

ここは普段はコンタクトレンズを作る際の検査を中心にやってるとこだけど、「どうせたいしたことないんだから。」と、あまり気にすることなく、軽いのりで、初診の手続を済ませ、順番を待つこと5分。結構早いねと思いつつ診察室へ、先生は若く、30代でしょうかね。俺の話を一通り聞くと、虫眼鏡みたいなものや、例の眼鏡屋さんにもあるような、あごを乗せて眼の検査をするマシンで、しげしげと検査、直ぐに終わるのかなと思いきや、なにやら考え込んでいる様子。瞳孔を開かせる目薬を差し、一旦待合室へ。

しばらくして再び呼ばれると、また、あご乗せマシンで、やたら光線を当て、写真をパチパチ! その後、ついに解明したかのごとく、やおら分厚い眼の写真集みたいなものを取り出し、説明を始めた。まるで木星や金星の写真でも見ているような感じだったが、自分の眼の写真と見比べて、「ほら、ここにほころびのようなものが見えるでしょ?」とのこと。「ほぉ~」っと言われるがままに感心して見ておりましたが、いまひとつよくわかりません。先生曰く、これが網膜剥離なんだそうです。しかも結構大きなほころびで、重篤なんだそうです。

そう言われて初めて、事の重大性に気がつきました。(遅せ~よ!)なんだか相当やばいらしく、早く手術しないと失明するんだそうです。

先生は久しぶりにいっぱしの病気を発見して、何か得意げになったような感じでしたが、仙台での単身赴任の状況を話したところ、知ってる病院がないというので、自分から「T北大医学部附属病院がいいんじゃない?」と言ったら、何の疑いもなく紹介状を書いてくれました。単に営業所に近くて、有名そうだったから言っただけなんだけどな。

紹介状には「T北大学医学部附属病院眼科医長机下」と書いてあり、封印されてました。(なんか重々しいね!)

余談ですが、ついでにお勉強タイム。「机下」って聞き慣れない言葉だけど、大辞泉によると、《相手の机の下に差し出す意》手紙で、相手に対する敬意を表す脇付(わきづけ)としてあて名の横に添えて書く語。案下。だそうです。

やっぱ、医学部を出た先生は賢いね。あれで年収どれぐらいあるのかな?と下世話なことを考えつつも、先行きどうなる事やら、少々不安になってきた....

つづく...

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