2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

ブックマーク

  • 下手の横好き:源流釣
    北信濃のテンカラ師、寅さんのブログ。渓食の腕前はプロ級。頼りになる釣り師です。
  • へなちょこおやじのおもしろ日記
    へなちょこおやじが網膜剥離で入院していたときの壮絶な闘病日記です。是非ご覧あれ。
  • 山と溪を旅して
    へなちょこおやじがブログに興味を持つ切っ掛けとなった、こよなく山を愛する憧れの税理士先生のブログです。
無料ブログはココログ

« へなちょこおやじの入院日記 その4 | トップページ | へなちょこおやじの入院日記 その6 »

2009年12月 5日 (土)

へなちょこおやじの入院日記 その5

これはおいらが3年前に実体験した事実をもとに綴った愉快な入院日記です。


今日から休めるぞ!

  へなちょこおやじの愉快な入院日記!

    ~仕事ばかりしてちゃ、ダ眼よっ!~ その5


12月11日(月)


 今朝は、レークプラシッドオリンピック、70m級ジャンプ銀メダルの八木選手で起きました。腰と首が固まってるぜ!

今日は、K藤さんの退院日。朝から奥様がお迎えに。網膜剥離の手術をして、約3週間で出所だ。やっぱり家で畳の部屋に寝るのが一番だろう。お大事に! 戻ってくるなよ。

ついでに、俺様のわがままを聞いてもらい、今まで廊下側だったベッドの場所をK藤さんのいた窓側へ移してもらった。これで景色も見え、明るくなったよ。ちっとうれしい!    

バタバタと移動も終わり、一段落したところで、K藤さんの代わりに、A部さんが白内障で入所してきた。お歳の方は80歳なんだけど、なんか往年のプロレスラーブッチャー(古くてゴメン)にそっくり、声もでかいし、手、足、顔も態度もでかい。どうも第一次産業従事者らしいけど、夜の歓楽街を歩いていたら、みんな道を譲るだろう。

そうこうしているうちに、頼んであった洗髪の順番が回って来た。4日ぶりだぜ。風呂に一緒に入って洗ってくれるのかと思いきや、ちゃんと別にパーマ屋にあるような、後ろ向きに寝て洗う設備があり、そこで洗うんだってさ。

でもなぜか病棟受付けのカウンターの中にあって、通路から丸見えなのよ。別に恥ずかしい事をしているわけではないけど、意味がわからん。

で、誰かその種の専門の方が洗髪するのかなと思ったら、看護婦のS藤H美ちゃんがやってくれるというではないか。ラッキーです。

綺麗なお手々でやさしくゴシゴシ、「痒いところはありますか?」と聞かれたので、「背中!」と答えたら、「・・・・・?」おじさんギャグ撃沈!

変な突っ込みに、おろおろしてる様子もかわいいね。リンスもしてくれたよ。

これで俺様も男復活! 岡本太郎よさようなら。

ちなみに、手術後の左眼の様子だが、まだ明かりが解る程度でなんにも見えません。頭を揺らすと、眼の中に水があるのが解ります。ちょうど飲みかけの牛乳瓶を横にして、底から観ているような感じかな? これが日を追って水面が下がり治っていくらしいよ。

さて、毎日の重大イベントの朝飯、昼飯、夕飯が過ぎ、(何だ飯ばっかりじゃんか!)寝る前の点眼も終わり、早い人はさっさと間仕切りカーテンを閉め、皆が寝る支度を始める頃、(まだ7時過ぎなんだけど・・・)俺様の苦痛の時間が始まる。狭いところでじっとしていられないのだ。早い話、落ち着きがないのと、暗いのと、一人がいやなのだ。つまりお子ちゃまでしゅ。

眠くもないのに、ベッドの上でゴロゴロしていると、もう寝に入った爺さんもいるようで、イビキが聞こえてくる。屁も、し放題だ!誰かが屁をすると、緊張の糸が切れるのか、屁の連鎖が始まる。暗闇に変な連帯感が生まれる。

イビキと屁とうわごとで、なぜか起きているときより騒々しい部屋の夜は更けていく・・・。



12月12日(火)


 今朝はアルベールビルオリンピック、ラージヒルジャンプ4位入賞の原田選手でお目覚め。痛ぇ~

隣のA部さん、トイレ開けっ放しで気持ちよさそうに放尿、放屁。朝からやってくれるぜ! 先が思いやられるよ。

A部さんの担当看護婦は、G藤Y絵ちゃんだ。この娘がまぁ~ほんとにちっちゃくてかわいらしいんだよ。150センチないんじゃないの? 踏んじゃいそう。ブッチャーの担当とは正に美女と野獣だね。でもいいなぁ~。ダメダメ、私にはW田T子ちゃんがいるではないか? 最近遅番が多くて、担当と言いながら、あんまり会えてないけどね。あとS藤H美ちゃんもいいな。コラッ! いい加減にしろ! 任務を忘れたか? すみません力一杯脱線しました。

話をA部さんに戻します。A部さんは耳も遠いし、訛りも強いし、会話が大変よ! 俺が「具合どうですか?」と声をかけても、「うまかった。」だって。

はたまた、こっちが話しかけてもいないのに、自分はもう二回目の入院で勝手知ったる病院だから、俺に任しとけ! などと宣うわ、同じ話を毎日聞かされるわで、まるで会話が成立しません。

それにし~んとしている病室内でも、耳が遠いから、大きな声で話をしなきゃいけないんだけど、昨日なんか大きな声で話しかけたら、「うるせい!」だって、やんなっちゃうね。

そんな中、O崎さんは、俺の次に62歳と若いし、60歳で定年になる前は某郵便局長をしていたとのことで、理知的な俺様と話が合い? 飯の後、よく二人で食堂に行きコーヒーしてました。

今日も昼飯の後、二人で食堂兼休憩室にいたら、うろうろ俺達を探していたらしくA部さんが、聞いてもいないのに、大声で自分の病状を話しながら、隣に座り込んで来ました。それから延々自分の病気自慢をしたかと思うと、早く治したいなら寝てなきゃダメだぞと言い残し、さっさと部屋へ引き上げていきました。

やれやれと思い部屋へ戻ると、机の上に薬を一杯に広げ、我々を待っているではありませんか。今度はなぜか俺の方だけを見てずっと話しかけてきます。もうかんべんしてくれ~と思っていたところに、看護婦G藤Y絵ちゃん登場!  脈拍を見るんだとか、その姿を横で見てたら、何か懐かしい思いが。そうだ、俺様がご幼少の頃、母上に読んでいただいた、ガリバー旅行記だ! さしづめ、ガリバーがブッチャーで小人がG藤Y絵ちゃんか?

今日はA部さんに振り回された一日となりましたが、慣れれば平気さ。きっと細かい事は気にしない心の大きな人なのさ。と自分に言い聞かせつつ、ニコニコお相手をした一日でした。俺ってええ奴やろ!



そして事件は発生した


 みんなが寝静まった午前1時過ぎ、何やら隣のカーテン越しに、呻き声が。しばらくするとそれは何となくリズムのある呻き声に変わってきた。何と隣のA部さんが歌を歌い始めたではないか。

「・・・・月月火水木金金・・・」何か聞いたことのあるような。

初めのうちは、どうせ寝惚けているんだろうと、ほっといたけど、いっこうに終わりそうもないので、様子を見ようと、隣を見るとカーテン越しに立って腕を振りながら歌ってるのが見える。でも昼間の大声とはどこか違うぞ。やっぱり寝惚けてるらしい。仕方がないので、正気に戻してやろうと思った矢先、A部さんはバランスを崩してカーテンをつかんだのはいいけれど、そのカーテンが重さに耐えられず、「ガシャーン!」とA部さんは前のめりにぶっ倒れてしまったではないか。

さすがに、しい~んとした病棟中に響き渡り、あわてて当直のG藤Y絵ちゃんが飛んできた。でも状況がつかめず、キョロキョロ! 俺様が説明し、ようやく事態を理解したG藤H美ちゃんは、A部さんに向かって、「またですかぁ~? おとなしく寝てなきゃダメよ!」と一喝して出ていった。どうもA部さんは、以前にも夜中にパトロールに出た事もある前科者らしい。

兎に角、大騒ぎしたわりには、怪我もせず、ひと安心。ふと、気が付くと、A部さんの向かいのO崎さんは、起きて様子を伺っているが、こんな騒ぎでもW辺さんはカーテンが閉まったままだ。大丈夫かな?

むしろ、A部さんより、そっちの方が心配。でも、お騒がせなこの同居爺さまもご一緒するのはあと数日だし、まあ日々変化があっておもしろいかなと、ポジティブに考える事にするかな? やっぱり俺ってええ奴やろ。


つづく...

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

« へなちょこおやじの入院日記 その4 | トップページ | へなちょこおやじの入院日記 その6 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/541161/46940221

この記事へのトラックバック一覧です: へなちょこおやじの入院日記 その5:

« へなちょこおやじの入院日記 その4 | トップページ | へなちょこおやじの入院日記 その6 »